NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)資格を目指している方へ。
「独学で本当に合格できるの?」「効率的な勉強法が知りたい」というあなたのために、私が実際に1ヶ月の独学でNSCACPT試験に高得点で合格した方法を公開します。
NSCACPT対策の本質から、合格するための具体的なアクションプランまで徹底解説します。
NSCA-CPT試験に使用した3つの教材
NSCA-CPT試験に合格するために、使用した教材を紹介します。 無駄な出費を避け、必要十分な教材だけを揃えましょう。
1.NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第3版
価格:
一般価格13,000 円(税抜・送料別)
会員価格11,050 円(税抜・送料別)
重要度: ★★★☆☆

公式テキストはとても高額で、試験問題の約80%がこの本から直接出題されます。
とはいえ実際の試験に出題されない範囲も多くあります。
教科書的な役割としてはあってもよいかなといった教材です。
2.対策問題集(メルカリ/noteで入手)
価格: 3,000円〜5,000円
重要度: ★★★★☆

市販されていない対策問題集は非常に役立ちます。
実際の試験に近い応用問題が多く記載されており、試験にでる範囲がほとんどなので理解度を深めるのに最適です。
3.インターネット情報
価格: 無料
重要度: ★★★★★

過去問題などは、なかなか出回りにくくネットでサイトやSNSなどから情報を拾っていました。
無料でできるうえに、色んな情報があり取捨選択と情報のキャッチアップ方法が重要になってきますが、私はIT系出身との事もあり効率良くできておりました。
独学1ヶ月で合格するための4ステップ学習法
NSCACPT試験に合格するための最も効率的な学習法は、一般的な「参考書を読んでから問題を解く」という順序ではありません。
以下の4ステップを実践することで、学習効率が飛躍的に向上します。

ステップ1: 問題集から始める【1週目】
従来の学習法とは逆に、まず問題集から取り組みます。
この方法の利点は:
・どんな知識が求められているかを具体的に把握できる
・自分の現在の知識レベルを明確に認識できる
・重点的に学ぶべき分野が明確になる
実践方法:
1日目:評価とクライアント面談の章の問題を解く
2日目:エクササイズテクニックの章の問題を解く
3日目:プログラムプランニングの章の問題を解く
4日目:安全性・緊急時対応の章の問題を解く
成功の秘訣: この段階では正解率は気にしないでください。
問題と解説を読むことで、どのような学習をしたら良いか方向性を定めることが目的です。
ステップ2: 問題に関連する参考書や解説を読む【1〜2週目】
問題集を一通り解いた後、その問題に関連する参考書や解説を読みます。
このステップの利点は:
・すでに問題を解いているので、内容が理解しやすい
・どの情報が試験に関連するかがわかるため、重要ポイントに集中できる
・「なぜこの答えが正解なのか」という理解が深まる
実践方法:
1.問題の解説にある内容を暗記し関係する範囲を学習していく
2.その章の全体的に捉えて読む(部分的な読み飛ばしはNG)
3.重要ポイントにはマーカーや付箋を使って印をつける
ステップ3: 再度問題集に挑戦する【2〜3週目】
参考書や解説を読んだ後、同じ問題をもう一度解きます。
このステップの利点は:
・知識の定着度を確認する
・まだ理解が足りない部分を特定する
・実際の問題に適用し応用にも対応できる力を養う
実践方法:
1.各問題について、選択肢が正解である理由を説明できるようにする
2.間違えた問題は、もう一度解説を読み復習する
3.覚えるべき数値や基準値は、別途暗記する項目として作成する
合格への理想: 基礎問題の理解として70%以上の正答率が理想的です。
2周目の問題集では、平均して正答率が約40%向上するとの事です。
ステップ4: 対策問題集で応用力を養う【3〜4週目】
基礎問題集を完全に理解したら、実践式の対策問題集に移ります。
このステップの利点:
・様々な出題パターンに触れることで応用力が身につく
・基礎問題集では出てこなかった重要事項を補完できる
・本番の試験でのストレス耐性が向上する
実践方法:
1.1セット50問ずつのテストを時間を測って解く(本番の試験は155問で3時間)
2.間違えた問題は、理由を理解するまで解説を読み込む
3.暗記が必要なポイントは、スマホのメモアプリなどに入れてスキマ時間の通勤・通学時間に見直す
実際の試験体験と想定外の出題パターン
私がNSCACPT試験を受験した際の体験と、予想外だった点を率直に共有します。
実際に受験した声の参考として、受け取ってもらえるとです。

試験の実際の雰囲気
・会場は静かで集中しやすい環境
・パソコンでの受験形式で、操作は非常にシンプル
・一問ずつ回答し、マークした問題に後から戻ることも可能
・残り時間が常に表示されているため、時間配分がしやすい
予想外だった出題内容
1.計算問題の多さ
心拍数の計算や%1RMの換算など、計算問題が予想より多かった
2.ケーススタディ形式
「○○さんという特定の条件を持つクライアントに対して」といった状況設定型の問題が多かった
3.細かい数値の暗記
安全基準値や特定の状態における推奨値など、細かい数値の暗記が必要な問題が多かった
実際の試験結果
合格ラインは97問以上でしたが、
スコアード問題 130 / 140点と余裕をもって合格する事ができました。
試験後の感想として、若干難しく今までの問題よりも感じましたが、しっかり重要な点を抑えて学習方法を実践していたため十分に対応できました。
様々なパターンに触れていたことが功を奏しました。
合格率を90%以上に高める5つの戦略

NSCA-CPT試験の公式合格率は約60~70%と言われていますが、5つの戦略を実践することで、合格確率を90%以上に高めることができますと思います。
戦略1: 重要章を優先的に学習する
すべての章が同じ重要度ではありません。
試験では各章によって出題比率が決まっております。
その章の得点ウエイトをしっかり考えて、重要な項目から優先的に学習しなくてはなりません。
出題分野と比率
評価とクライアント面談:約23%
エクササイズテクニック:約32%
プログラムプランニング:約31%
安全性・緊急時対応:約14%
戦略2: 暗記事項を効率的に覚える
覚えるべき項目は非常に多いため大変ですが、ここができないと合格には程遠くなります。
しっかり暗記する為には、効率的な暗記法が必要です。
間隔反復法
1.同じ内容を1日目、3日目、7日目、14日目...と間隔を空けて復習
2.アクティブリコール:ただ読むのではなく、自分で思い出す練習をする
3.視覚化:数値や手順を図や表にまとめて視覚的に記憶する
戦略3: 実際にトレーニング動作を行ってみる
机上の勉強だけでなく、実際に体を動かして理解を深めることも重要です。
しっかりトレーニングをすると言うよりも理解するために動かして覚えるといった形です。
実践方法:
1.エクササイズの説明を読む
2.実際に動作を行ってみる
3.どの筋肉が活動しているか意識する
4.正しいフォームと間違ったフォームの違いを体感する
戦略4: 模擬試験形式での練習を重ねる
試験本番に出題形式に慣れるために、時間を測って模擬試験形式で問題を解くトレーニングが効果的です。
・時間配分の練習:
実際の試験は140問(スコアード問題)で3時間。1問あたり約1分15秒が目安
・連続集中力の強化:3時間集中し続ける耐性を身につける
・見直し戦略の確立:難問は一旦マークして後回しにする習慣をつける
実践方法:
1.静かな環境で、スマホをサイレントモードに
2.タイマーをセットして50問ずつ解く(約1時間)
3.一度解答した後、見直しの時間も設ける
4.毎回の模擬試験の点数を記録して成長を確認
5.試験直前の1週間で最低3回は模擬試験形式での練習を行いましょう。
戦略5: 分からない用語は即解決する
専門用語の理解不足が合格を妨げる大きな要因です。
特に以下の分野の用語は確実に理解しておきましょう:
・運動生理学用語: ATP-PCr系、解糖系、有酸素系など
・筋肉・骨格の専門用語: 起始・停止、主動作筋・拮抗筋、関節運動の種類
・プログラム設計用語: 漸進性過負荷、特異性、可逆性、個別性など
効率的な用語学習法:
1.用語集を作成し、通勤・通学時間に見直す
2.専門用語を日常会話に取り入れて定着させる
3.分からない用語はその場でスマホで検索し、ノートに追記する
最初は難しい用語に圧倒されると思いますが一つずつ理解していくと、問題文の意図がクリアに見えてくるようになります!
独学者がよく陥る3つの落とし穴と対処法
NSCA-CPT試験の独学者が挫折する主な原因と、それを回避するための具体的な対処法を解説します。

落とし穴1: 参考書を最初から最後まで読もうとする
700ページを超える参考書を最初から順番に読もうとすると、モチベーションが続かず挫折する確率が高くなります。
対処法:
・前述の「問題集→参考書→問題集」の順序で学習する
・章の概要と結論を先に読んでから詳細に入る
・図表や太字の部分を中心に読む「選択的読書法」を活用する
落とし穴2: 受験日を決めずに勉強を始める
「十分に準備ができてから受験しよう」と考えて受験日を決めないと、いつまでも「もう少し勉強してから」と先延ばしになりがちです。
対処法:
1.学習開始と同時に受験日を設定する(理想は4〜6週間後)
2.出願手続きを早めに済ませる(出願から受験まで最長90日)
3.カレンダーに勉強スケジュールと受験日を明記する
4.友人や家族に受験日を宣言して自分にプレッシャーをかける
心理的効果: 受験日が決まると「締め切り効果」が働き、学習効率が約30%向上するというデータがあります。
落とし穴3: 応用問題への対応不足
基本的な知識は理解できても、それを実際のシチュエーションに応用する力が不足していると、実際の試験で苦戦します。
対処法:
・ケーススタディ形式の問題を多く解く
・「なぜそうなるのか」を常に考える習慣をつける
・学んだ知識を実際のトレーニング場面に当てはめてみる
・スタディグループに参加するか、オンラインフォーラムで議論する
特にNSCA-CPT試験では、単なる知識の暗記ではなく、その知識を実際のトレーニング指導にどう活かすかという応用力が問われます。
NSCACPT合格に関するよくある質問
